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生活工房 ワークショップ

世田谷うまれのリソグラフ印刷であそぼう!

世界のクリエイターが注目するリソグラフとは
今、リソグラフという日本生まれの印刷機が、世界各地のグラフィックアーティストから注目を集めています。
コピー機のような見た目をした機械ですが、その仕組みは異なり、孔版印刷と呼ばれるシルクスクリーンと同じ原理で印刷されます。そのため、版画のような版ズレや色ムラが生じ、オフセット印刷やコピー機にはない、独特の風合いをもった仕上がりとなります。
元々は学校や企業などで、大部数の印刷物を安価かつスピーディーに刷ることを目的に開発された機械ですが、若い世代を中心にZINE(自主出版物)の制作が世界的なブームとなる中で、アナログ的な持ち味が再発見されることとなりました。

実は世田谷生まれの印刷機
ちなみにリソグラフを製造している理想科学工業株式会社は、戦後まもない1946年に世田谷区若林で創業された会社です(現在は本社移転)。謄写印刷業からスタートし、1977年に発売を開始した家庭用の「プリントゴッコ」が大ヒットしました。
リソグラフもプリントゴッコも、いわばDIY印刷機。
そのため市民活動の現場でも古くから重宝されており、生活工房3Fの市民活動支援コーナーでも活躍しています。

クリエイティブを刺激するDIYプリンティング
夏真っ盛りの8月10日と11日の2日間、生活工房ではリソグラフを使ったワークショップを開催しました。workshop1
参加者は小学生以下の子どもたちを中心に、その保護者や60代の方までの老若男女。1回1時間のコンパクトな内容で、初めに印刷の原理についての簡単なガイダンスを受けたあと、すぐに版下制作を開始。今回は2色刷りということで、色や形の重なりを工夫しながら2種類の版下を作ります。スタンプやマスキングテープ、写真などを思い思いにレイアウトしたデザインは、まさに十人十色。制限時間ギリギリまで没頭してひたすら手を動かし続ける様子が印象的でした。
完成した版下は、今回の講師を務めてくださったHand Saw Pressのスタッフの方々が手早くリソグラフを操作して印刷。子どもたちは刷り上がる様子を食い入るように見つめていました。
安く・早く・大量に情報を伝達するだけであれば、インターネットに勝る手段はありませんが、リソグラフを使用した印刷物には、インターネットにはない手触りと味があります。
一般にはなかなか利用機会のないリソグラフですが、生活工房3Fの市民活動支援コーナーには常備されており、登録された市民活動団体の方ならご利用可能です。団体登録要件などの詳細については、こちらをご覧ください。
[文:生活工房 大竹嘉彦]
*「リソグラフ」は理想科学工業株式会社の登録商標または商標です[登録商標第2536951号]

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