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世田谷パブリックシアター演劇部 中学生の部

「演劇」を日常のなかに、あるいは「日常」を演劇にとりいれる

2月のある土曜日、世田谷パブリックシアターの稽古場に、学校も学年も様々な12人の中学生が集まり、「登場人物をつくる」というワークショップに取り組んでいました。ゲームのような自己紹介に始まり、ペアになって体を動かし、おしゃべりし、そして、この日のメイン、「登場人物をつくる」活動へと向かっていきました。

これは、2013年度から始まった中学生を対象としたワークショップ『世田谷パブリックシアター演劇部 中学生の部』でのひとコマ。 「学校に演劇部がない」、あるいは「違う部活に所属をしていて兼部ができない」。それでも「演劇をやりたい!」と思っている中学生たちが集まり、日常の生活では出会えない仲間と意見を交わし、 身体を動かしながら、そこから生まれるコミュニケーションをベースに演劇づくりをしています。

創部のきっかけは、当時演劇部のなかった、とある世田谷区立中学校の副校長先生が、部活で演劇をやりたいという生徒の要望を世田谷パブリックシアターに相談したことでした。
同じ頃、演劇部のある区立中学校からも「同じ教員が複数の部活の顧問を兼任していて十分な指導が難しい」などといった状態を聞いていた世田谷パブリックシアターは、これらを受けて区立中学校演劇部の活動支援を始めたのです。そしてこの支援をしていく中で、どうしても演劇部をつくれない学校があることや、演劇部に所属していなくても演劇に興味をもっている中学生が多くいることなど、様々な事情を知りました。 こうして、「学校個別の部活動」へ向けた支援から「演劇部であってもなくても、演劇に興味のある中学生たち全体」に向けた支援へとカタチを変え、『世田谷パブリックシアター演劇部中学生の部』となったのです。劇場が中学生に向けて「場所(稽古場)」と「演劇の専門性(スタッフ)」を提供し、ワークショップを通して中学生の今しかできない演劇をつくるサポートをしようという、公共劇場ならではの創造活動支援といえるでしょう。

もちろん、この演劇部は俳優養成所ではありませんし、そのための専門的なレッスンをするわけではありません。「台本が与えられ、それを読み、覚えて、舞台で表現する」という学校演劇のイメージとも異なります。ここでは、中学生の日常の生活のなかにある演劇的なものを探したり、自分や他者の言葉から演劇的な言葉をつむいだりしながら、演劇(的なもの)をつくっています。

舞台を観るのが好きだったり、演劇に興味のある中学生はもちろんですが、演劇をやったことがなくてもあまり演劇を観たことがなくても大丈夫。ふだんの生活のなかにあることが、すでに演劇づくりの一つの要素なのです。きのうまで全然知らなかった人といろんなことを話して、自分の思いを伝えたり、他人の気持ちを受け止めたりしながら、みんなでひとつの演劇をつくる。これって結構気持ちのいいものです。そんな体験を求めて、ぜひ『世田谷パブリックシアター演劇部 中学生の部』へアプローチをしてみてはいかがでしょうか。

演劇は日常にあふれています──。

『 世田谷パブリックシアター演劇部 中学生の部』は、1年間を第一期(5〜7月)、第二期(9〜11月)、第三期(1〜3月)に分けて実施しています。第一期は「演劇を構成する要素」、第三期は「中学生の興味・関心」をテーマに短期複数回のワークショップを、第二期では台本を用いずに参加者自身が考えて演劇作品をつくる、長期間のワークショップを実施しています。 これまでの第二期では、2013年度は古典『竹取物語』を自分たちの感覚で演劇作品にし、14年度は「お金」というテーマからオリジナルの物語『人類と金』をつくり、区立中学演劇部の発表会である世田谷区立中学校演劇発表会へエキシビションで参加、発表しました。

※これからの部員募集については、劇場ホームページやチラシをご覧ください。

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世田谷パブリックシアター演劇部 中学生の部

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