世田谷パブリックシアター、音楽事業部、生活工房、せたがや国際交流センター、世田谷美術館、世田谷文学館が区内それぞれの拠点で、独自性と創造性に富んだプログラムを展開しています。芸術の輪を広げる活動、次世代を育む活動、地域文化を創造する活動など多彩な取り組みをご紹介します。
アートに関する交流会2017
2017/10/23更新
事前申込不要 参加費無料
これまでの10年、これからの10年
開催日時:12月3日(日) 14:00〜17:00(受付13:30〜)
会場:三軒茶屋キャロットタワー 5階セミナールーム
世田谷区内で活動する文化芸術団体、個人の交流を深め、情報交換とネットワークづくりを行う会です。今回は開催10年を経て、これまで事例発表した団体の方のトークと、参加者の交流会を行います。
どなたでもお気軽にご参加いただけます。
主催:世田谷区 公益財団法人せたがや文化財団
問合せ:世田谷区生活文化部 文化・芸術振興課
電話03-5432-2124 FAX03-5432-3005
ボランティアスタッフの活躍が支える
2017/09/10更新
<こんなに大きな飾りつけも>
世田谷アートタウン『三茶de大道芸』
「三軒茶屋の街を舞台にしよう」をコンセプトに繰り広げられる世田谷アートタウン『三茶de大道芸』は、今年20周年を迎え、今や秋の恒例フェスティバルです。2000年より多くの方がボランティアスタッフとして様々な役割で参加し、フェスティバルを支えています。
主な活動は、事前に行う“かざりつけ班”と“手芸班”、またフェスティバル当日にお手伝いいただく“当日スタッフ”の3つに分かれて行われます。
“かざりつけ班”では、三軒茶屋の街を「アートタウン」に変身させるため、どのような装飾を行おうか?というプラン出しから実際の制作、取り付けまでをボランティアスタッフが行っています。飾り付けを行うエリアによって商店街の個性が異なるので、実際に街を歩いてリサーチしたり、商店街の理事さんと相談したり、地域密着型の活動を行うのが特徴です。デザインや工作が得意な方もいれば、工作は苦手だけど三茶が好き、引っ越してきたばかりなので三茶をもっと知りたくて、などなど、色々な方が集まっています。
“手芸班”は、商店街に掲げられているフラッグを材料としたリサイクルグッズを作製するグループです。リサイクルグッズはフェスティバル当日に配布し、集まった寄付金を東日本大震災の被災地へと送ります。“かざりつけ班”がいくつかのエリアに分かれて活動しているのとは対照的に、同じ時間に同じ場所に集まって、皆でおしゃべりしながら作業をします。「エコ」や「被災地支援」を目的としながら、近所の方々が集まるコミュニティサロンのような役割を目指しています。
そして“当日スタッフ”は、パフォーマーの付き人や通訳、商店街の会場のお手伝い、フェイスペイント、写真撮影など、本当に沢山の役割に分かれていて、それぞれが自分の得意分野を活かしながら活躍しています。中でもパフォーマーの皆さんに人気の「マッサージコーナー」は、ボランティアスタッフからの提案で生まれました。
こういったボランティアさんたちの力によって、フェスティバルの街並みが賑やかで心温まるアートタウンに変身していっているのです。
実際に参加してくださった方からは「大人の文化祭みたいで楽しい」「色々な世代、立場の人と友達になれる」「今まで知らなかった三茶を発見できた」といった声を、毎年たくさんいただいています。
●ボランティアスタッフの募集は、7月上旬より公式ホームページなどでお知らせします。
古書と雑貨の蚤の市 セタブンマーケット
2017/09/01更新
〈山〉や〈自然〉をテーマに
企画展「山へ!展」にあわせ、9月16日(土)・17日(日)開催
<写真は2016年の様子>
セタブンマーケットは、古書や雑貨のお店が文学館にやってくる“蚤の市”イベントです。毎回のテーマに合わせて個性豊かな店主たちがセレクトした本や、懐かしくて不思議な雑貨・家具・洋服・おいしいフードの販売などを行います。また、活版印刷やネイチャークラフトといったワークショップもあり、展覧会と合わせてまるまる1日を文学館で楽しめます。マーケットでも特に好評なのが「特別出品」で、編集者の鈴木芳雄さん、作家の吉本ばななさん、角田光代さんなど、文学館となじみの深い作家や編集者、アーティストから蒐集品などを出品いただき販売。毎回即完売してしまうほどです。このセタブンマーケットを通じて、本や作家との新たな出会いの場、文学を介した「人と人」「人と物」の交流の場になればと企画しています。3年目となる今年は9月16日(土)・17日(日)の2日間、企画展「山へ!展」にあわせ、〈山〉や〈自然〉をテーマに開催します。ご期待ください!
世田谷美術館 プロムナード・コンサート
2016/04/02更新
写真:常田麻衣 ファゴット・リサイタル(2015年1月25日開催)
このコンサートは、エントランスの奥に位置する講堂で、隔月の土・日・祝日のいずれか1日の14時から行っています。講堂には美術館では珍しいスタインウェイのフル・コンサート・ピアノがあり、コンサートごとに毎回調律をし、出演者にも大変信頼されています。また、入場料無料・往復ハガキでの応募受付というシステムで実施していますが、毎回定員の200名を上回る方にご応募いただいており、お客様に親しまれている企画であることも特筆すべき点です。
元々このコンサートは、音楽大学を卒業しこれからプロとして羽ばたいていく若手演奏家の披露の場となれば、という思いでスタートしました。現在、230回を超えるまでになりましたが、過去の出演者には、今や第一線で活躍されているピアニスト、小川典子さんが第一回の開催に名を連ねています。小川さんをはじめプロムナード・コンサートに出演後精力的に活躍されている方が多く、美術館とお客様が一体となって演奏家を応援するという、良き関係が築き上げられている企画なのではないかと感じます。
最近では出演者の幅も広がってきています。海外の演奏家にも出演していただく機会もあり、スペインのピアニストには自国の作曲家の曲を中心とした、演奏プログラムを組んでいただきました。また、ソロではなかなか聴く事ができないファゴットやコントラバスのリサイタルも積極的に開催し、ご好評をいただいています。
しかし、なぜ「美術館」が美術でなく音楽の企画をこれほどまでに続けるのだろう、と感じる方もいらっしゃると思います。世田谷美術館は設立当初より、美術作品の保存・収集・展示にとどまらず、美術の枠を超えた広い意味での「芸術」を創造し発信していく場として、教育普及のプログラムや音楽・パフォーマンスのイベントを精力的に行ってきました。このコンサートもその意味で、世田谷美術館の一つの特徴を担い続けているといえるのではないでしょうか。
講堂をはじめ、世田谷美術館は展示室以外でも様々な活動が日々繰り広げられています。地下の創作室や2階のライブラリーなどにもぜひお気軽に足を運んでみてください。2015年度は、5・7・9・11・1・3月にプロムナード・コンサートを開催する予定です。今後ともご注目いただければ幸いです。
プログラム、お申込み方法などの詳細は世田谷美術館のホームページをご覧ください。
世田谷美術館 美術大学
2016/02/22更新
「映画」の実技中
アート・ライフ、始めませんか?
秋の木曜日、世田谷美術館地下の創作室で、自画像を描く実技講座が行われていました。講師の三宅一樹氏(彫刻家)の話を聞いたあと、20人の受講生は鏡を使って、それぞれ自分の横顔を描き始めました。別の創作室では20人が自分の手を木彫で制作中。また、別の20人はさらに小グループに分かれて短い映画を撮影していました。
これは世田谷美術館が開いている年間講座「美術大学」の、ある一日です。約半年間、みっちりとアートを学び、実践する内容の濃い講座で、1987年から毎年開講しています。絵画・彫刻・映画・銅版画などの実技、美術史、芸術学などの講義、鑑賞会と、幅広いカリキュラムを組んでいるので、さまざまな体験ができるのです。
昨年終了した27期生で、今はスタッフとして美術大学を手伝っているSさんは、ここで初めて創作する楽しさを体験しました。「鉛筆の握り方から教えてもらえたので、不安はありませんでした。芸術に親しんだだけでなく、同期の人たちと仲よくなったのも大きいです。講座が終わったあとも、集まってグループ展を開いたり、美術館でボランティアをしたりと、次の展開を楽しんでいます」と語っています。
美術大学は、ただ知識を学び、技術を身に付ける場ではなく、「美術」をキーワードに人と人が交流する場となっています。そして、終了したからといって終わりにはなりません。美術とは何だろう?と生涯問い続けるスタートラインに立つのがこの講座の目的なのです。
【29期生募集】※申込受付3月1日〜31日
世田谷美術館の機能をフルに活用し、講義、実技、鑑賞を組み合わせ、理論と体験により、実感できる総合的な美術講座です。平成28年度は、5月から12月までの期間、講義23回、実技23回を予定しています。
アートとは何か?半年間、仲間と共にじっくり考えてみませんか?
募集要項など詳細は、世田谷美術館ホームページをご覧ください。